今日は、弁護士会の委員会活動で出張。東京に来ています。
とても眺めのよいところで、日弁連交通事故相談センターの研修や懇親会がありました。
会場は、東海大学のセミナー施設らしいです。私大は施設が豪華ですね！

研修の中で、自転車対自転車の事故の過失割合が取り上げられていました。
これまで、基準がはっきりしなかった分野なのですが、車同士の事故の過失割合を参考にしつつ、自転車の特質という観点から、一部修正を加えていました。

例えば、車と違って、自転車はバックミラーがないため後方を確認しづらい点を考慮していたり、無灯火の場合やイヤホン・ヘッドホンをしていた場合の過失についても議論されていました。なかなか興味深かったです。

ところで、自転車事故の損害賠償も、高額になることがあります。自転車でぶつかって、相手が死亡したり、重い後遺症を負うケースがあります。数百万円、数千万円という金額になる可能性も十分にあるのです。自分は安全運転だから大丈夫と思っている方もいるかもしれませんが、特に、子供が自転車に乗るご家庭は、注意が必要です。

自動車の場合は、自賠責保険には通常加入しているでしょうし、多くの人が任意保険にも加入しています。ところが、自転車の事故の賠償は意識していない人が多いように思います。当然、保険がないと、自腹で払うことになります。

ちなみに、我が家は、自動車の任意保険に、「日常生活賠償特約」を付けています。この特約で、家族全員の自転車事故がカバーされることを確認済みです。特約の保険料は数百円と安いです。
本当かどうかわかりませんが、保険会社にとっては、儲からない特約なので、あまり積極的に勧めないという噂を耳にしました。自分から聞いた方がいいですね。

あとは、特約の中では、事故のときに弁護士費用を保険会社が負担してくれる「弁護士費用特約」、これも、是非、付けておいた方がよい特約です。

大きな事故が起きたときに、保険がないと、被害者も加害者も、どちらも本当に悲惨です。後で、保険に入っておけばよかったと後悔しても、遅いのです。
皆さんは、自転車事故に対応できる保険に入っていますか？是非、ご確認を。